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人生3回目の開頭手術

先日、人生3回目の開頭手術をする羽目になりました。
1回目は5年前のくも膜下出血のクリッピング手術のため。
2回目はクリッピング手術の1か月後に人工骨を入れるため。
なんと、今回は5年前に入れた人工骨が感染症を起こしてしまったのです。
眉の横の腫れが、感染症の症状が出ている部分です。


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原因は副鼻腔炎でした。
以下、「症状と治療方法の説明」より抜粋です。

副鼻腔炎の頭蓋進展の結果、過去のくも膜下出血後の人工形成頭蓋骨に、副鼻腔炎の感染及び炎症が波及し、人工物であるレジン製の人工頭蓋骨に細菌感染を生じていると考えられます。抗生剤治療で感染が制御されることを期待し、抗生剤の点滴投与で経過を見ました。副鼻腔炎自体はある程度抗生剤で制御されていると判断される一方で、人工物であるレジンに波及したと考えられる感染・炎症を制御できませんでした。人工物には血液が流れていないため、人工物になんらかの原因で細菌感染が生じると、人工物の一時的な除去を行わないと感染症が治らないのが、人工物の欠点です。このため、感染が周囲の正常組織に波及しないように、人工物を除去します。

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というわけで、今回は、①レジンを除去 ②前頭部の頭蓋を一度切り離して副鼻腔粘膜を除去処理し、前頭骨を再度形成 ③レジンで覆っていた欠損部をチタンで形成ーという手術を一度に行っていただきました。

実は、これは一般的な方法ではないとのこと。

レジン抜去の後は、一般的には、半年間ないしは1年間の間を空けて、細菌感染が十分に治まったと判断される時期にレジンではない材料を用いて頭蓋の再形成を行うのがスタンダードな方法だそうです。
半年、場合によっては1年間も、頭蓋骨が一部欠損した状態で退院するのですから、欠損部分を保護するために保護帽をかぶって生活しなければなりません。

今回、家庭の事情により、そんなことはしたくないと訴えた結果、前述の②③を一時的に行う方法を考えて提案してくださいました。
もし、経過が不良なら再度開頭してチタン製頭蓋を除去。半年後に再度チタンで頭蓋形成というリスクも抱えていましたが、5年前、私を生かしてくださったドクターにすべてを委ねることにしました。

結果、手術は成功し、経過も良好で、1か月の自宅療養を経て9月1日から仕事に復帰します。
私のわがままを聞き入れ、オリジナルな方法を考え、実施してくださった脳外科のA教授には感謝の気持ちでいっぱいです。


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by funochan | 2016-08-31 11:26 | くも膜下出血 | Comments(5)