他郷阿部家に泊まろう

世界遺産の町、大森にある阿部家は230年前に建てられた武家屋敷です。
30年余り空き家になって荒れ果てていた屋敷を、群言堂のオーナー松場登美さんが買い取り、2001年から13年間の歳月をかけ、4回にわたって改修を施されました。
古いものをただ甦らせるわけではなく、 登美さんの手でデザインされ、ため息が出るほど素敵な空間に生まれ変わっています。

たとえばガラス。古いガラスを集めてパッチワークのよう。
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浴室のガラス戸はステンドグラスをはめ込んで。
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竹があしらわれた斬新な窓にびっくり。
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2008年からは登美さんご自身がお住いになりながら「暮らす宿他郷阿部家」として運営なさっています。
中国に
人生にはいくつかの大きな喜びがある。
その一つは、異郷の地で自分のふるさとに出合ったように、まるで実家のように迎えられたときだ
という意味の「他郷遇故知」(ターシャーイーグージー)という言葉があって、ここから「他郷」の名前をつけられたとのこと。
あのベニシアさんが泊まられた宿でもあります。

今回は不思議なご縁で実現した女子9人の他郷阿部家に泊まろうツアー。
手入れの行き届いた凛とした佇まいの中にも温かく包み込まれるような気配が感じられる建物。
心のこもったおもてなしに、選りすぐりの材料を使って丁寧に作られたお料理。
癒され、満たされ・・・夢見心地の一晩を過ごしてきました。

では、その全貌をご覧いただきましょう。

玄関へ続くエントランス
期待感で胸がいっぱいでした。
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どこを切り取っても絵になりますが、いちばんの見どころはやはり台所。

笑顔がすてきなおかみ見習いの大河内さん。
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丁寧な料理を作るための昔ながらの道具も手入れが行き届いて。
自らを凡典座と名乗る小野寺さん。
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梅酒でしょうか。
保存食品の瓶が並んでいる光景は丁寧な暮らしの象徴ですね。
いつか・・・ワタシもと思いながら、そんな日はきっとこないだろうな~
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かごにも心惹かれます。
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浴室へ続く通路にはオブジェのように掃除道具が飾られています。
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脱衣場は土壁があらわになっていて、郷愁を誘います。
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タオルは群言堂オリジナル。
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こんな贅沢なお風呂をタイミングよくひとり占めできました。
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黒柿の箪笥に目を奪われます。
藍のファブリックを使ったソファー、お持ち帰りしたい~
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図書室の一角。
ここで日がな一日編み物できたらどんなに幸せでしょう。
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洗面所も風情たっぷり。
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ベニシアさんの手づくり?
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5人が泊まれる和室
風呂敷包みの中は群言堂オリジナルのくつろぎ着。
着心地の良さはいうまでもありません。
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ベニシアさんが泊まられた茶室。
パッチワークの窓はこちらのお部屋です。
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立派な梁に見守られて、安心感に包まれる洋間
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最後の改修で設けられたBar。
デザートはBarでいただきました。
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2年前、年に数回の公開日にランチに伺って館内を見学させていただき、こんな素敵なところにいつか泊まれたらいいな~と思っていました。

このたび、「他郷阿部家に泊まろうツアー」に参加したのは、ほとんど初対面の方々でした。

昨年オープンしたichiを会場に、スーパー県職員N氏がヨル活トークライブというイベントを毎月開催してくださっています。
4月のゲスト、群言堂広報の三浦類さんから他郷阿部家のお話を伺い、以前から阿部家に泊まってみたかったというHさんが発起人となり、その場で「他郷阿部家に泊まろう」企画が立ち上がりました。
9人集まれば貸切になって宿泊料もお得になるというのです。
fbのイベントで参加者を募ったところ、多彩なメンバーが集まりました。
初対面の方も何人かいらして、人見知りのワタシはちょっとためらいもありましたが、阿部家の魅力の前にはそんなことは言ってられません。
人生、明日、何が起こるかわからないからやりたいことをやらなくちゃ・・・がHさんのモットーでしたから。

ichiオープンには産みの苦しみを味わいましたし、オープンしたからの運営にも気力も労力も使いました。
おかげさまで多方面からそれなりの評価はいただきましたが、今回のツアーは行ってみると「頑張ったね」と神様からのご褒美のような気分を味わうことができました。
軌道にのったichiは後輩に仕事を譲り、新年度はまた新規の仕事に携わることになりました。
重荷に押しつぶされそうだったけど、阿部家でエネルギーをチャージできたので、心新たに頑張れそうです。

お料理編に続く?
Commented by ふーみん at 2015-06-14 21:25 x
こんばんは。
数年前、こちらの(関東地方)デパートで群言堂をみかけ、大森にもこんなお店があるんだと。それから世界遺産になり大森ば全国区になりました。
私は小学校の遠足で行って五百羅漢が恐ろしかった記憶しかありません(;_;)
このblogを読んで持っていた「群言堂の根のある暮らし」を読み返しています。早さ、便利さ、新しさを求める今の生活にちょっと立ち止まってみる、日頃忘れていることに改めて気づかされます。新しいプロジェクトを立ち上げるのは大変ですが、続けることはもっと大変です。リフレッシュしてまた新しいプロジェクトに向かって頑張ってください。私もいつか群言堂に行ってみたいですね。そう思いながら群言堂で買った小さい起き上がり小法師を見ています。
Commented by ふーみん at 2015-06-15 15:12 x
↑訂正です。
他郷阿部家に行ってみたいです。
お料理編も是非\(^^)/
Commented by funochan at 2015-06-18 20:57
◇ふーみんさん
小学校の遠足で大森に行かれたのですね。
ご実家は大森に近いのですか?
そのころからすれば、想定外の変わり様でしょうね。
登美さんご夫妻がブラハウスという小さなお店を始められたのが二十数年前、大森という田舎だからこそ、本当の豊かな暮らしができるのかもしれません。
丁寧な暮らしにあこがれつつ、怠け者なので、ついつい便利で楽ちんな生き方に流れてしまいます。
今回の企画は自分を見つめ直すいい機会でした。
ふーみんさんも群言堂本店、他郷阿部家にぜひ行ってみてください。
by funochan | 2015-06-12 20:00 | たのしい | Comments(3)